「蒼先生って、白衣愛してますか?」
「俺は季蛍を愛してる」
「ッその即答なんかいいですねー、僕もそんなこと言いたいなぁー」
「言ってみたかっただけ。とっさに思いついたの、愛してる=季蛍。みたいな?」
「はーい、甘ったるい夫婦の話はいいから仕事しよーね、あーおい」
華麗な………いや、リズミカルなステップで「医局in」した芙羽が俺の机に検査結果のファイルをおいて去っていく。
「………。」
「咲谷先生も、思えばラブラブですよね」
遠い目……いや、もはや大仏のような目で遠くを眺める高島。
「…おーい、高島。目、………目」
「……あぁ、はい。
……咲谷先生みたいな夫婦も羨ましいですよ」
「どこが自信の高島だ…」
と呟く。
「自信持ってますよ、一応!
……なんか、楽しそうですもんね、咲谷先生」


