「………………大丈夫そう」





聴診器を抜けば、ホッと息をつく季蛍。




「……もう寝よ。病院の朝は早いよ」








「……うん。」








「なんかあったら呼びな、看護士。明日は高島が診に来ると思うけど」








「……私、入院?」








「今日帰れる予定だったけど……。これが」







と検査結果をピラピラ。









「…え、結果悪かった?」







「ううん。貧血気味。点滴してるし、明日の朝高島が診てくれたら仕事戻っていいか聞いてみな?


じゃあ、おやすみ。寝るまで側にいるよ」








「……うん、おやすみ」










すぐに眠りについた季蛍を見て、部屋を出た。