その時、ドアが開く。




「高島ー」





「…あ、上野先生」






「蒼と連絡とれないけど、どうしたのかな。」






「………どうしたんですかね」








と、それを聞いて涙目な季蛍。








「季蛍。大丈夫だよ。ただ渋滞とかだよ、きっと」






「………だって」





「高島、これ電話。蒼にかけてみて?」







「あ。はい」








「季蛍さん。蒼にメールしとく?」





と港くんが微笑みながら聞くけど、





「あ、大丈夫です。」







「そう?ちょっと顔色悪いけどね、大丈夫ならいいんだけど」







「…はい。」