「……遅いね、蒼先生」 と高島先生が呟いたのは、あれから40分が経過したときだった。 背中をさすり続けていた高島先生が、手を止めて、頬に手をふれる。 「…顔色悪いね」 「……なんか気持ち悪くて」 「トイレ行くか?」 「……大丈夫です」