高島先生に抱えられて、診察室に入る。 「季蛍、吸入」 「ッゲホ…」 「あれ?季蛍先生大丈夫ですか?」 診察室にいた看護士が声を上げる。 高島先生が、 「うん、平気」 「……吸えた?」 頷くと背中をさする高島先生。 「………蒼先生、あと数十分で帰ると思うんだけどね」 腕時計を見ながらいう高島先生。 蒼は今回、3日間の出張へ行った。 今日の夜7:00には、遅くて帰ってこれるのだそう。 そして、現在時刻6:40