「はぁー……」
「愛優。また溜め息ついてる。大丈夫?顔色よくないよ」
「……舞」
「どしたの?悩んでんの?何か。
だったら聞くよ」
「…………いや、別に」
「愛優頑張りすぎる所あるんだから。」
「……そうだけど」
「私なら何でも聞くし、誰かにチクらないしねー?言ってよ」
「………舞はさ、受験どうする?」
「……私?」
「………やっぱりまだ勉強ってしてない?」
「してない訳じゃないけど、徹夜みたいな本格的なことはまだ。」
「………そっか。」
「なんで?悩んでんの?」
「………私さ、受からなかったらどうしようとか、考えると怖くてさ。今からもう徹夜勉強始めてて。
で、寝るの遅くて………。もう頭痛いし…。
だからといって勉強はサボれないし。」
「えら……いね、愛優」
「……………ううん。受からなかったらのことが怖いだけ。」
「私なんて、夏休みから勉強するよ。あ、本格的にね?
あまり早く徹夜勉強すると、受験当日に体調不良とかはいやだから。
だからそのかわり、夏休みから必死になる。遊びには行かない。……そんな感じ。
だってこれから修学旅行もあるんだよ?体調不良になってる場合じゃないよね」
「……そっか。だよね」
「愛優。無理しなくていいよ、今だけ。あとでうーんと無理することになるけどね。
……修学旅行までは、リラックスリラックス。
私も相談のるし、一緒に勉強だってしよう。そしたら少しは楽だよ」
「………ありがとう。舞」