「……蒼といると、自分がどれだかわからなくなる!!!!
強がる私が本物なのか、弱い自分が本物なのか、どれだかわからない!!!!
それも蒼に手放されたくないからッ!!」
「……季蛍」
「結婚記念日に一緒に過ごせなかっただけで腹たてて、ほんとどうかしてた。
私。………結婚記念日なんて、来年だって再来年だって来るのに、私ばっか1人で焦って、。
バカみたい!!」
「……季蛍」
「来年も再来年もあるって気づいたときにはもう蒼の手を振り払ってて。
蒼は悲しそうな目してて!!!
1人で焦って1人手で傷ついて!!!」
「………」
「私は何の取り柄もないから、蒼に離されないように必死でしがみついてて。
それでも少し会えないだけで突き放された気がして!!
蒼にあんな酷いこと言うし、どうしていいかわからないし、」
「………」
「結局私って、1人じゃ生きていけないんだなって思うし!」
「………」


