────……勤務時間が終わったこの日の夜。 俺は高島に季蛍を呼んでもらい、また待合室にきた。 俺が散々言われたこの場所だ。 俺は、以前季蛍が座っていた待合室に腰を掛ける。 「…………季蛍っ」 ひょこりと顔を出した季蛍の目は真っ赤だった。 腕を引いて隣に座らせる。