待合室へ行くと、季蛍の泣き声が響いていた。
「季蛍っ」
誰もいないこの空間。
俺と季蛍だけのこの空間。
「………あおッ」
立ち上がった季蛍の顔は、真っ暗でよく見えない。
「……二週間も何してたんだ」
「…………」
「季蛍っ」
誰もいないこの空間。
俺と季蛍だけのこの空間。
「………あおッ」
立ち上がった季蛍の顔は、真っ暗でよく見えない。
「……二週間も何してたんだ」
「…………」