「昨日頭痛いって言ってたじゃん?どう?」







と言いながら、咳込む凜の背中をトントンと叩く。






「咳…すると痛いけど」







「口、開けて」







「………」








かたく唇を閉じる凜に溜め息が漏れる。







「……りーん。」







「……嫌」







「ほらぁ。喉痛いんでしょ。じゃないと薬あげないよ」







「………ぃゃ」







「ったくー。」







机にあったスプーンを手に取り、凜の唇にあてる。






「ほーら。あーーん」








余計かたく唇を閉じる凜……。








「はぁー…ったく」







スプーンを唇に無理に滑り込ませて、口を開けさせる。









「んッ……」