無、無、無。 表情をピクリとも動かさずに、研磨くんはひたすら本を読み続ける。 「…なにか反応したら?」 「……あのさあ」 やっと研磨くんが動いた。 パタンと本が閉じる音がする。 さあ、何て言ってくれるだろう。 私の昨日の夜中のイメトレではここで、 『おはようマイハニー!君がいるから天気がいいのさ!』 …こう続くはず。