「恋人なんだから、以心伝心なのは当然でしょ」







「けっ…けんまくん!」







「なんだよ」






本の裏に隠れているかわいい顔は、





きっと照れて口を尖らしているに違いない。





「じゃあ私の妄想とかも全部ばれてる!?」



「…僕にとって害のない情報しか伝わらない…」




「あれ、ひいてる!?」








(ぜーんぶ声に出してたよ、可愛いヤツ)