『はぁ〜い。
じゃあ、いってきまーす。』

『いってらっしゃい!!
翔くん、今日も恋のことよろしくね?』

『任せてください!おばさん!!
お邪魔しました!いってきます!』

『はーい!!』


そう言って私たちは家を出た


『でもさー、翔。
もう走っても間に合わなくない?』

今はちょうど7時50分。
登校完了時刻が8時だから、あと10分しかない!

てか、10分もかけないで準備しちゃったんだ私...恐るべし。

『だいじょーぶ!
こういうこともあると思って、チャリだしといたから!!』

翔は私の家の斜めの自宅にとめてある、自転車を持ってきた

『ほら、恋乗りな』

『え、いいよ私。走ってく』

なぜ乗らないのかと言うとー...

『は?お前じゃ絶対走っても遅刻決定だぞ?イイからはやく乗れ』

『やだやだやだー!』

ジタバタしながら、翔に抱っこされて荷台に座らされる

だって...

『翔の運転危険なんだもんー!!』

うう..まだ死にたくない
それにお尻痛い...

『どこが怖えんだよ(笑)こんなのコーヒーカップの早さだぜ?』

あんな早いコーヒーカップはありません!!

『とりあえず我慢しろ。
あ、恋。尻痛いか?学校までこれ敷いとけ』

翔は自分のジャージを渡してきた

『はい(泣)』

『んじゃ、しゅっぱーつ!!』

『いやああああ〜〜!!!!!(泣)
翔スピード出し過ぎ!(泣)』

やっぱり怖すぎる!

『だって間に合わねーもん
恋が起きんの遅かったんだから、こんぐらい耐えろ!』

『やだー!!
ぎゃああ〜!!!!!』

翔は車の速さと変わらないスピードで学校まで自転車を走らせた