私は急いでお弁当の袋をあけると一気にテンションが下がった

『??恋どうしたんだ?』と惟斗

『きょうお昼多いの忘れてた..』

『ああ。そういえばそうだったな。』

『なんで多いの?!』

事情の知らない惟斗と柚に訳を話す

『そゆことねえー。小春ちゃんやるわね』

『小春ちゃんがやりそうなことだな(笑)』

『感心してないで、柚たちも手伝ってよ〜!怒られる〜!』

こんな量むり!

『やーよ。いまダイエットしてるのに』

『俺いっぱい買ってきちゃったからー』

うー、ひどいー!

『なんで?俺食うよ?』

と、翔がお弁当を食べながら聞いてくる

『え、今日は翔食べてくれないでしょ?』

朝、ママの味方っぽかったし..

『は?俺、食べないなんて言ってねーよ?』

確かに...

『食べてくれるの?』

『ああ』

『ほんとにほんと?!』

『食べるってば。
しかも俺、恋の余った分の弁当なきゃ午後腹減りすぎて、部活できねえ』

そう。翔はこんなに細いのにご飯はすんごい食べてる。

前に『なんで太んないの?!』ってきいたら、お母さん(さゆりちゃん)の遺伝なんだって。
だから、さゆりちゃんも細いんだ!と納得したのを思い出す

女のコの私からしたら、うらやましい体質。