キーコーンカーンコーン
『『やったー!!お昼ー!』』
お昼になるとテンションの上がる私と、いつもテンションの高い惟斗はチャイムと同時に騒ぐ
『『お前らうるさい』』
それに比べてテンションが四六時中一定のふたりはすかさず私たちを叱る
だーってお昼ですよ?
あの栄養を補給できるお昼ですよ?
騒がなくてどうするんですか!!
『いいから、早く屋上いこー♩』
『はいはい。』
そう言って翔は立ち上がり、さりげなく私の手を繋ぐ。しかもちゃんと恋人繋ぎ。
私はまたまた赤面(笑)
うしろでニヤニヤしてるふたり発見!
『あんたたちほんとラブラブね〜♡』
『翔ほーんとに恋のこと溺愛してんなー♡』
『悪いかぼけ』
『あら、否定はしないのね』
『〜〜!///もう!翔行こ!』
私は力強く翔を引っ張る
『くすっ。照れんなって恋』
『て、照れてなんかないもん!』
『うそつけ』
ダッシュで来たから、1番のりに屋上に来てしまった私たち。
『はあはあはあ...』
『あ、そうだ恋』
私とは打って変わって、全然疲れてない様子の翔。
どんだけ体力あるんだこいつ!
『はあはあ...なに?..はあはあはあ...』
だんだん息も落ち着いてきた
すると、翔がどんどん私に近づいて、私の背中にはひんやりとした壁が当たった。
『さっきちょっと引っかかったんだけど、なんで山田が『恋ちゃん』なんて呼んでるわけ?ん?』
悪魔の笑みを浮かべながら、顔がどんどん近づいてくる。
すぐうしろが壁だから、逃げられないよー!!
だれかー!!(泣)
『わ、わかんないよ!!そんなの!』
『ほんとに?』
『うん!....あ!』