「あの〜」
とりあえず席に座らせて貰った私は、疑問に思っていたことを先輩方に聞いてみた。
「お2人は双子ですか?」
「あらっ、わかっちゃう?」
「あたり前よっ、さっちゃん♪」
「だって私ら一卵性だもんねっ、みっちゃん♪」
「「ねー!!!」」
2人で手を取り合ってきゃっきゃとはしゃいでいる。どうやら、髪が長い方がさっちゃん、ミディアムにしている方がみっちゃんらしい。
「そっくりですね、髪の違いがなければ全然わかりませんよ。」
すると先輩達は目を瞬かせ、さっちゃんの方が口を開けた。
「あら、そんなこと言われたの久しぶりね。みんな見慣れちゃってね、見分けつくのよねぇ。」
ちなみにお二人の本名は、さっちゃんこと沙奈。みっちゃんこと望奈らしい。
「あと、ちなみに、うちは2年がいないのよ。ごめんね。」
望奈先輩は手を合わせて、ゴメンのポーズをする。
「いえっ!…あの、私以外に一年生は…?」
なんとなく嫌な予感がして聞いてみた。
「んー、今の所はね、悠理ちゃんだけ。だけど、見学者はたくさんいたわ。」
下手すりゃ1人か…
でも集中できていいかな…。
「分かりました。」
とりあえず、これからここで…
ちらっと隼人先輩の方を向く。
「ん?」
っ〜〜〜!
《気づかれたっ!////》
とりあえず!
…隼人先輩とも話せるようになりたいよね。
頑張ろっ!