「ごめん。急いでるから先いくわ。」 私はそういい残すと、呆然と立ち尽くしている美雨を放って早足で学校に向かった。 けど・・・私は教室ではなくトイレへと身を隠した。 「・・・どうしよう・・・・・・」 確かに、美雨にはちょっと怒りがあった。 けれど、私はあそこまで怒ってはいなかった。 むしろ、もう諦めがついていた。 そのはずだったのに・・・ 私がトイレの個室の中でうずくまっていると、無意識にずっと握りしめていたスマホが鳴った。