始業式も終わり、桜が花から葉へと衣替えしようとするこの季節。

「いい天気だなあ・・・」

そう言うなり爽やかな空気をめいいっぱい吸い込もうとしたその時・・・

「弥亜ー!おっはよー♪」

私はその声と背中から来た衝動に肩をすくめた。

「いった・・・・・・。なにすんのよ!もう!!」

私、村川 弥亜(murakawa mia)は声の持ち主、広阪 美雨(hirosaka miu)にそう叫んでそっぽを向いた。