「ただ輪にはいるのが苦手なだけだもん!」

「じゃあ1対1なら話せるの?」

美雨のその質問に、

「もちろん!実際今だって話してるし・・・」

と答えた。

「・・・だいたいさ、私たちが今こうして話してるのも奇跡なわけ。だって考えても見てみ?
自分で言うのもなんだけど、結構人気な私と、引っ込み思案な弥亜が仲良くしてるって世間的にはおかしくない?
なんたらは友を呼ぶって法則もおかしくなっちゃうじゃん」

「類は友を呼ぶね。でもさ、中にはそういう人たちだって・・・」

「いるかもだけど、たぶん希だよ。」

「う~・・・」

私が美雨に言い返せなくて悔しがっていると、話を途切れさせるようにチャイムがなった。