ボールを体育倉庫に持って行くと
友也くんがゼッケンをたたんでいた
「あっ友也くん!
おつかれー!」
「愛川さん!おつかれさま
愛川さんも片付けなんだね」
「あははっまあね
先生に押しつけられちゃってさ」
「そうなんだ
バスケ上手だったね」
「ありがとう!」
…うーー
話題がないよー
なに話そうかなー
バタンッ
ガチャッ
「え!なに!
暗い!ドア閉まった?!」
「そうみたいだね」
「え?!
なんでなんで?!
鍵は?」
「…閉まってるみたい」
ってまったー!!
これ絶対ありさの仕業だよ!
さっき鍵もってたしー!!!
「仕方がないから
開くまで待ってよう」
「…うん、そうだね!」
あれ?
これって告白のチャンス?
もしやありさ
そのために閉じこめたのか?!
どうしよう
今しなかったらこの先も
できなさそうだしな
ちらっ
友也くんはマットの上に座って
ドアが開くのをまっている
うーーーーん
こうなったらしちゃえ!!!
