「うん!!早く行きたい♪てか、由梨の髪色可愛い!」
彼女の髪色は、ほんのり明るめのピンクブラウン。
規則がそれほど厳しくない高校なので、メイクも髪色も自由だ。
「ありがとう!亜弥に褒められた♪嬉しいな♪」
由梨はニコニコしながら、私のほっぺを指先で優しく突っついた。
ナチュラルでお洒落な由梨。
羨ましいなぁー。
由梨からは、私が居ない学校生活のことをたくさん話してくれた。
彼女の話し方が良いのか、妬ましの気持ちもなくワクワクしながら話を聞ける。
「あ、私そろそろ行かなきゃ!」
由梨が来て、かれこれ30分ほど経った頃だった。
「部活?」
「うん!」
私の問いにニッコリと答えた彼女。
弓道部に入ったんだっけ?
中学の頃も、弓道部だったね。
「んじゃあ、私行くね♪またね。亜弥!」
「うん!ありがとう♪」
豆だらけの手をヒラヒラ振りながら、彼女は去っていった。
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