蝶~永遠の約束~

目の前が真っ暗闇に包まれた。


「ゆ、う…。裕!?」


私は必死で裕の姿を探した。


裕は歩道に倒れこんでいた。


私は痛む足を引きずりながら裕の元へかけ寄った。


「裕!裕!?ねぇってば!」


いくら声をかけても返事をしてくれない。


私の目からは大粒の涙がこぼれ落ちた。


「あ…か、り…」


えっ…裕…


「裕…裕!」




「あかり…大好きだよ…」




それが、裕が私にくれた最後の言葉だった。


それから、すぐ裕は救急車で病院に運ばれたが、裕が目を覚ますことはなかった。