私は親友の美香とお弁当を食べに屋上に来ていた。



桜井美香。明るくて優しい。


美香とは小さい頃からいつも一緒だった。いわゆる幼なじみってこと。


つらいことや悲しいこと、楽しいこと嬉しいこと。すべて話し合える、私にとって大切な親友だった。


だから、私の過去も知っている。あの時のことも…。



「おーい!あかりー?聞いてるー?」


「えっ!あっ、ごめんごめん。」



私はとっさに美香に笑顔を向けた。


あ〜やばい。今完全に顔引きつってた。


「あーかーり!またそんな顔して!つらい時はいつでも言ってって言ってるでしょ!」


「ごめん。ありがとね。」


こんな私をいつも支えてくれるのが美香だ。