「今から自己紹介でもするか。なんでもいいぞー。好きなこと話せー」




好きな食べ物でいっかな。



少しドキドキしながら、自分の順番を待った。




「さ、早乙女柚和です。好きな食べ物は、トマト...です...。よ、よろしくお願いしますっ!!!!」



さすがに緊張しすぎちゃったかな。

もうちょっと堂々と話したかったなー。




そして次は隣の彼の番。一斉に注目が集まる。



「宮市翔(みやいちかける)です。よろしく。」



誰のことを見るわけでもなく、下を向いて、それだけ言った。



怖そうな人。





それが、彼の第一印象。