大好きだから、幸せになって。

藤村先生は
菅野先輩の頭を
俺らのクラスの出席簿で
ポンポンと叩いて俺らの横に並んだ。

少しからかうような口調で
「あんま先輩を困らせんなよ。」
といった。

緩んでいた俺の口元が
少し引き締まったのは
菅野先輩を見た時だった。

先輩はこれ以上ないって位
真っ赤になっていった。

そして、その時俺は
全ての絡み合っていた糸が
ほどけたような感覚を味わった。

菅野先輩の好きな人って、