大好きだから、幸せになって。

「お疲れ様です」

俺たちが
マイナス空気を漂わせて
うなだれているとこに

天使…じゃなくて橋本先生が
スポドリの入った
大きな水筒を
重そうに抱えながら現れた。

やばい…かわいい...
って、アホか俺!
ボーっとしてないで手伝え!

と、慌てて走り寄って、
「ありがとうございます。
俺、持ちますね。」
先生からスポドリを受け取る。

「ありがとう。」
先生は柔らかく笑う。

って、重っ!
先生こんなの持ってたの?!

朝早くから
よくわからないまま
集合場所に来て、
席取り戦争に巻き込まれ、
知らない場所で
ウォータークーラー探して、
一人で何十リットルって量の
スポドリ作って、
炎天下でタイムキーパーして、
こんな重い物運んでくれたんだ。

尊敬する。

と、同時に
膨らんではいけない感情が
勝手に膨らみ、
鼓動を速くする。
はぁ、本当にどうしたらいいんだか。