大好きだから、幸せになって。

「遅くなってすいませんでした。」
藤村先生が開口一番にそう言った。

先生は練習中は全員平等で
先生も生徒も無いという。

そんな藤村先生の意向で
基本、相手が自分より年下でも敬語を使うのが当たり前になっている。

もちろん、先生もアドバイスをする時以外は敬語を使っていることが多い。
そんなところが先生が男子にも女子にも人気がある理由なんだろう。


「今日から橋本先生がマネージャーをやってくれることになった。」
藤村先生がそう言って橋本先生を紹介すると、
部員から「おお~」という歓声が上がる。

ウチの部はマネージャーがいなくて、
タイム取りやスポドリの用意は部員の中でローテーションしていた。
だから、マネージャーというのが新鮮なんだろう。

俺はそれどころじゃないけど!

「副顧問もやらせていただく
橋本到香です。

専門的なアドバイスができないので、
それを覚えるまでマネージャーという形でサポートさせていただきます。

色々教えてください。
よろしくお願いします。」

そう言ってペコッとお辞儀をする。


なに?このかわいすぎる小動物は?!
やばい。俺、このまま死ぬかも。