大好きだから、幸せになって。

その日の放課後、
掃除当番も外れていたので、
部活までに時間があった俺は
職員室に向かった。

「失礼します。」
学校という場所に通うように
なってから言い続けている
もう、何の意味もない
口先だけの挨拶をして、
中に入る。

先生たちの机の
座席表を見て、
『橋本』の名前を探す。

「橋本、橋本・・・

っと、あった。

えーと、
ここから2列左の
窓側から2番目。か。」

目的の場所に着くと、
噂に聞いていた通り
ショートカットの女の人がいた。

顔は見えないので、
年令は分からないが、
藤村先生の話から察するに
20代だろう。

「あっ」

声をかけようとしたその時、
俺は
とてもとても重要なコト
に気づいた。