大好きだから、幸せになって。

「あ、すいません。」
間抜けな声を出して
立ち去ろうとする俺を
菅野先輩が呼び止めた。

「坂口君。

この前も言ったけど、


あの、その、えと、」

「俺がいない方が良いか?」
という先生に
「いや、先生もいて。」

と言うと、一度目をつむって

「私なんかを
好きになってくれて、

ありがとう。」

目を開いたときには
優しい顔で笑っていた。