大好きだから、幸せになって。

青ジャのまま野球部主将の長野も加わり3人で廊下を歩く。

矢野はさっきの話題にまだ飽きてないらしい。
「なあ、なあ、由香ちゃんかわいいじゃん。
なあ、ひさもそう思うよな。」
「んー。そうだねー。」
「何で高橋限定なんだよ。」

俺は墓穴を掘ったらしい。

「あれー?
坂口君はー他に好きな人がいるのかなぁー?」
「けん、きもい。」

長野にそういわれて、
矢野は面白くなさそうに普段の口調に戻る。

「で、どうなんだよ。好きじゃなくても
この子かわいいなー
とかあるだろ?」
「まあ、菅野先輩とか?」
「菅野?誰それ?」

矢野が怪訝そうな顔ををする。

「ひさー知ってる?」
「んー知ってるよ。」

長野は知ってんのかよ!

そして、矢野がまた調子に乗り出す。

「ひさひさ!
勇人はその先輩が好きなんだってさ!」
「だから、好きじゃねーって。
かわいいと思うだけだって。」

俺はあわてて訂正する。

「どっちでもいいけどさー
2人の後ろに、いるよ。

菅野先輩。」

振り返ると、顔を真っ赤にした菅野先輩がいた。