「あれだけ騒がれるのに
好きな子の1人もいないとは
坂口君悲しいね~」
「ああ?」

矢野が調子に乗り出した。

「由香ちゃんとか
おまえのことずっと見てるよ。」
「ゆうか?ああ、高橋か。」

「高橋グループのお嬢様。
クラス一かわいい。

いいじゃん。
お前にはもったいない。」
「可愛い可愛いって勧めときながら、
もったいないって言う。
おめーは俺にどうしてほしいんだよ!」

そんなことを話してる間に
憂鬱な体育の授業が終わった。