周りの席に座った彼等5人。私の隣はあの偉そうな奴。
「御前...名前はなんだ。」
「...人に聞く前に貴方から言ったらどうでしょうか?常識有りませんね、貴方。」
無表情のまま淡々と隣の奴に言えば、何故か笑った隣の奴。
「ク..ハハ..。俺を知らないのか。双龍8代目総長、黒羽 昴。」
「へ-、僕達を知らない人初めてです。其れに我らが総長が笑っているのが..驚きですね。僕は副総長、蒼原 雅です。」
「あ、僕は幹部で石原 朝陽。よろしくね?」
「....何で女に教えねェといけねェんだよ。.....幹部、佐野 奏。話し掛けんな。」
「俺は、七瀬 梓やで。まあ、宜しゅう。」
亜季さんと愛斗さんの後輩さんか。それでも仲良くする気は更々無い。
「今日転校してきました。早瀬 桃です。双龍か何か知りませんが貴方達とは仲良くする気は更々ありませんので関わらないで下さい、双龍の皆さん。以上です。」
そう言えば双龍の彼等はぽかんとした表情で私を見ていたが、授業に出る気は無く椅子から立ち上がれば亜季さんを見詰めて
「今日は授業休みますね、亜季さん。」
「あ、鳴呼。わかった。何時でも良いから愛斗のところ行けよ?何か話したい事あるみたいだし。」
「有り難う御座います。やっぱり亜季さんも愛斗さんも変わってませんね。後で行くと愛斗さんにお伝え下さい。」
そう告げれば頭を下げて教室を出て屋上へと向かい。
