もう面影なんて探さない

蒼空side

「そーらくん♪ まーたカッコいいって騒がれてるぞっ!!羨ましいなぁ!!」

「はっ よく言うわ。お前のほうがモテてんだろ。」

「えー、なんか蒼空冷たいなぁ。」

こんなバカなことばっかり言ってる無駄に女子からモテる男は、りつ。俺の幼なじみだ。

本名はりつきって言うんだけど、俺はりつって呼んでる。

いつもお調子者で…まぁ、そこがいいんだけどな。

俺らはもう一人のこれまた無駄にカッコいい男と一緒に軽音をやっている。

なんか、人気があるとかで? 嬉しいっちゃ嬉しいけど、俺は見た目じゃなくて音楽をきいて、俺たちのバンドを好きになってほしいっていつも思っている。

だから、練習を頑張ってやってるんだ。

「今日も練習してくー?」

「当たり前だ。」

「さすが蒼空♪ 俺も頑張らないとな!!」

こーゆーところ、りつはしっかりしててほんと尊敬する。

よし、りつに負けねぇように頑張るぞ。