もう面影なんて探さない

「おーい!! 女の子のご登場だよー!!」

「は…恥ずかしいよ、遙香…」

いきなり後ろのほうから聞こえてくる声。

後ろを振り向くと…

白い肌に綺麗なライムグリーンの水着を着た夏恋がいた。

やべ…これはダメだ。直視できねぇ。

更に後ろのほうにはピンクの可愛らしい水着を着た遙香がいた。

遙香の前ではしゃぐ、りつ。

あいつ…なんであんなに普通でいられんだよ。

「あ…あの…」

「ん?」

「変…ですか? ってか、変だよね。お見苦しいものをすみません…。」

と言って後ろを向く夏恋。

抱きしめてぇ。

「いや、全然。むしろ可愛い…よ。」

「え…?」

え…俺、今なんつった? 可愛い?

やべぇ。勝手に…出てきちまった…。

気持ち悪いって思われたかな?

最悪…やっちまったよ…。

「ありがとう…」

そんな俺に優しく笑いかける夏恋。

でも、やっぱりその微笑みはどこか寂しげで…。

その微笑みを見ていると、夏恋の支えに俺はなれてないんだって自覚する。

この…海で絶対に近づいてみせる。

俺は決意を改めてした。