もう面影なんて探さない

「あ…蒼空久しぶりだねー。」

「あぁ。そーだな。」

「もうすぐ夏休みだね、楽しみ!!」

「あぁ。」

明るく話しかけてあげたのに…なにその態度!!

蒼空、めっちゃ不機嫌なんですけど!!

そんなのもお構いなしに蒼空に話しかける遙香。

ちょっ…!! マズいでしょそれは!!

そう思って、蒼空の顔を見ると…

やば!! 目があった…。

てか、こっち見てるよ!!

遙香に話しかけられてるのにこっち見てるよ!!

なんで!?

パニックになっていると…

「ねぇ、夏恋?」

え!! 声かけてきたし…あんなに不機嫌だったのに!!

さらにパニックになる私。

なに言われるんだろう? コワい。

そんな私に降りかかってきた言葉は意外なもので…

「合コン…行くの?」

え? さっきの話きいてたの?

てか、なんで今それ聞くの?

「ん? あー…どーだろ、行かないと思うよ。」

ほんとに行かないつもりだったし。

横では、えー!! と騒いでる遙香。

「そっか。」

そう言いながら微笑む蒼空。

優しい笑顔…。

安心したって言ってるような笑顔。

なんでそんな笑顔をするんだろう…

「うん…行かないよ…」

ドキドキしながら言う私。

私の心臓静まれ!!