もう面影なんて探さない

「それで、お前は夏恋ちゃんを連れてったわけだ? まぁ、夏恋のこと可愛いとか言うなよなんて言うほどだもんなー(笑)」

気にしてないようで気にしてたわけか…。

でも…

「俺分かんないんだよ。好きってことなのか?」

そう、分からない。

これが恋なのか。

「蒼空さ、難しく考えすぎじゃない? その人のこと考えようとしてなくても、頭に浮かんでくるなら好きってことなんだよ。」

「そーなのか? 確かに浮かんでくるけど…。」

「蒼空は夏恋ちゃんのことどう思う?好きとかそーゆーことじゃなくてさ。」

俺は…夏恋のことを…

「もっと知りたいって思う。あいつのこともっともっと知りたいって。」

そう、知りたいって思うんだ。

「それは、好きってことじゃないかな? まぁ、それは蒼空が決めることだから。俺はこれ以上言わないけど。」

これが…好きってことなのか。

あいつのこともっと知りたいって思って、

あいつの笑顔みたいって思って、

そばで支えたいって思って、

………会いたいと思う…。

そうか…俺…あいつのこと好きなんだ。

あの出会った時から…

…一目惚れ…だったのか…。

「俺…夏恋のこと好きだ。」

「おぅ。知ってる(笑)」

でも、好きと気づいたからといって何をすればいいんだ?

告白? いやいや…まだはやいか?

でも…あいつ可愛いからほかの奴らにとられるかも…

とられたくねぇよ。

俺のそばに置いときたい。

「俺…もっと夏恋と距離を縮められるように頑張るわ。」

まだ告白は無理そうだからな…。

「頑張れよ。応援してるぜっ」

「ありがとな。」

男同士でこんな話をするのもどうかと思ったけど(笑)

夏恋への気持ちを気付けたからいいか。

俺は…頑張る…。