もう面影なんて探さない

蒼空side

「絶対優勝しような!! 蒼空!!」

りつ…テンションたけぇよ。お前。

今日は体育祭。

まぁ、俺は別に体育祭とかどーでもいいけど…

せっかくやるんだったら優勝狙わなくちゃな。

俺は借り物競走に出場する。

そういえば…夏恋は二人三脚に出るって言ってたな。

「二人三脚が始まりまーす! 出場者のみなさんは集まってください!!」

そんな声が聞こえてきた。

ふと、グラウンドに目を向ける。

あ、いた。夏恋だ。

あいつスポーツ得意そうだし、きっと一位とっちゃうんだろうなー。

隣にいる女の子もスポーツできそうだし。

そんなことを考えていると

「おい、蒼空! あそこに座ってる女子2人!!
夏恋ちゃんと遙香ちゃんじゃね!?」

隣にいる女の子…遙香って言うのか。

「あー そーだな。」

「やっぱ、遙香ちゃん可愛いなー!! 夏恋ちゃんもすっげぇ可愛いけど!!」

「いつもいつも口開けば女子の話。やめろよそーゆーの。遙香って奴のこと可愛いって思ってんなら、夏恋のこと可愛いとか言うなよ。」

「蒼空?」

やば…!! なに、俺イライラしてんだよ。

夏恋のこと可愛いって言ってるの聞いてたらイライラしてきて…

バカだろ、俺。

「いや…悪い。ちょっと機嫌悪くてりつにあたっただけ。ごめんな?」

「おいおい…びっくりさせんなよ(笑) まぁ、俺も女の子の話しすぎたわ、ごめんなー。」

夏恋のこと可愛いとか言うなよってところは気にしてないらしい。

よかった…。

りつと話をしていると

「よーい、どん!!」

二人三脚が始まった。

やっぱり夏恋たち一位だ(笑)

あいつらまさに最強コンビって感じだもんなー。