新しい扉を開くとき



『なつかしい』



はるくんはそう言って笑ってくれた。



その目元が少しだけ赤く腫れていることに気付いた。



はるくんもたくさん泣いたんだろうな。



悔しかったんだろうな。



甲子園出場が決まって、仲間と一緒に頂点に立つことがいつしか夢になっていたから。



その仲間ともう一緒に頂点を目指すことはないんだもん。