「私、もう奴隷やめる…だから、不破君の彼女にして…」



不破は腕を緩めると、嘉耶に深く口付けた。



「本当に良いんだな?後悔しても知らないぞ」

「んっ…後悔なんて、しないよ」



不破は嘉耶を抱き締め、笑みを浮かべる。

嘉耶は知らない。

この愛が全て不破の計画通りな事を。

委員会で同じ当番になったのも、嘉耶が偶然氷室に彼女がいると知った事も、それを不破が見せないようにしていた事も。

全てが不破の思惑通り。



「一生…死ぬまで離さないからな…」



全ては歪んだ愛の為に。