嘉耶が氷室と別れてからぼうっとしていると、携帯のバイブが鳴った。 それは不破からのメールで、内容は''早く来い''だった。 「俺を待たせるなよ」 いつものように、嘉耶が不破の元へ向かう。 相変わらずの冷たい手が、嘉耶を引き寄せる。 不破が、昨日嘉耶に付けたしるしに唇を寄せる。 嘉耶が顔を背けた時、カーテンの隙間から氷室が女生徒と仲良さげに下校しているのが見えた。