「ひゃぁっ!」



ゾクゾクしたものが、嘉耶の背筋を襲う。

嘉耶は突然の事に驚き、思わず不破にしがみついた。



「何?まだ欲しいの?」

「なっ…!ちがーー」



その時、パタパタと複数の足音が聞こえ、それは嘉耶と不破のいる図書室に近づいてきた。