「キライになってないよ」



「なんで! あんなこといったんだけど」

あまりにも必死だったから少しビックリしてしまった



「デブって言われたことも パシリみたいになってることも怒ってない

(デブは気にしてるけど…)


デブなの自分が1番わかってるし

それにパシリだからってひどいことされたわけでもないし


悪い人じゃないかなっなんて思って…」



これが私の本心

初めは私の想い人がこんな人だなんて
とか思ったけど

人間少しばかりは裏というものがあるはずだしね

何も危害与えられてないし…



私はそんなに怒るほうじゃないし


本音言い過ぎたかな




「…ほんと おもしろいやつだな」




「えっ 私がおもしろいって?」

どこがおもしろかったんだろう?

そしたら
顔が赤いのを隠しながら

「へんなやつだなってことだよ」



なぜかわからないけど照れてる…


「…かわいい」




思わずつぶやいてしまった




でも聞こえなかったみたい
聞こえてたらどうなってたことか…






ごはんが食べ終わり
そろそろ時間だから戻らないと


「黒瀬君
もうすぐで午後の授業始まるよ」


「あぁ 先行っとけ」

行こうとしたら
「つぎから昼休みこいよ」 だって

「今日だけじゃなかったの⁉︎」
思わず聞きかえすと


「あたりまえ
コッチは弱みをつかんでるからな」



弱みとは 私がお菓子を大量買いしていたことです

いい人とか言ったこと取り消そう
本当にいい人は弱みにつけ込まないし!


でもバラされたくないわけで




「わかったよ…」

断ることなんかできなかった