下を向いていた顔をあげると
なんか笑いをこらえてたし


「想像とばしすぎだろ 笑
俺はそんなことしないから

あと暴力キライだし」




笑ってる

こんな近くで笑顔みれるとは

レアだ



少しの間 見つめてたら

「ほら早く買ってこい


売りきれてたらタダじゃおかねぇ」

私はすぐに立ち上がり



「買ってくる」
そう言って購買に向かった





黒瀬君
ほんとはそんな悪い奴じゃないのかも


パンを買ってくるにしても
わざわざお金まで渡してきたし


暴力キライって言ってたし




まぁ 私に対しての デブ発言は
コトバの暴力なんだけどね 笑



わたしがそんなこと考えてる間

自習室では





「山名ってほんとおもしろいやつ」

そんなこと言われてたのは
もちろん知らない





人が多いなか なんとかパンを買え
急いで戻った



「お腹空いたなぁ」
やっとお弁当が食べれる

「黒瀬君、焼きそばパンでよかった?」



「おう よくわかってんな」



前買ってるとこみたもんね

これにしてよかった















私は少し距離をおいて窓の外を眺めながら座った



なんか違和感


あんなにズバズバ言ってきたのに
食べる時は静かだし

まぁ私から話しかけることはないんだけどね


ん…隣から視線を感じる

ゆっくり首を動かすと
(コッチみてる⁉︎)


目があうと
「なぁ」

黒瀬君の方から話しかけてきた



「うん?」


「俺のことキライになっただろ?」



え もしかして気にしてたの⁉︎