放課後ーー




「唯香、明日ね〜」




「バイバイ、美紅」








「美紅、部活いこ〜」


「美紅バイバイ〜」


「明日あそぼ〜美紅っち」









いつも思うけど

やっぱ美紅は友達多いなぁ



美紅はバド部の部長だしね




私は部活入ってないや

バイトしたいから入らないって言って
から 3年間バイトしてこなかったし





静かになった下駄箱で靴を
履きかえてたら



「山名さん 一緒に帰らない?」



そこには

黒瀬君が…!


「えっと、私?」


黒瀬君は


「うん、一緒に帰りたいなって

思ってね。 よかったらだけど大丈夫?」


そう、この笑顔

私が好きな笑顔だ


「私でよかったら 帰ろっ」


ドキドキを抑えながら平然と振るまった



えーっと アレだ

昨日のはたぶん別人だ


というか双子とか兄弟とかだ




だってこの笑顔に

昨日の面影なんてないんだから



ーーーーーーーーーー
あの黒瀬君と帰っちゃってるよ

夢みたい///

まぁ、会話もなく学校を出て少ししたら

突然



「昨日のこと覚えてる?」

だって


まっ、まさか






「昨日のあの人

黒瀬君だったの??」


私はパニックに




そんな私に黒瀬君は

「思ってたこと言っただけだからな

これは事実だ」



キツイ一言を放った