屋上の扉を開けると誰もいなかった


良かった


来てない


私はいつもの定位置に座り、お弁当箱を開け食べ始めた


すると屋上の扉が開いた


入ってきたのはあいつだった


健「笠原もう来てたんだ」


彼の問いかけに私は答えることなく、お弁当を食べた


すると彼はこちらに近づき、隣でお弁当を食べ始めた


私「近いんだけど」


健「そぉ?
普通じゃね?」


この近さは普通じゃないだろ


私「なんで隣で食べてんの?」


健「誰かと食べた方が美味いだろ?」


コイツと話すと疲れる


私は黙ってお弁当を食べた