ふと目線を下の水たまりにずらすと少し先で御崎が座り泣き崩れていた 長身の俺には見つけられなかった 雨のおかげで見つけられたのかもしれない 御崎は声を押し殺して静かに、ただ静かに泣いていた こういう時はひとりにした方がいいのかと悩んだか、さっきから動かない御崎を見て、このままだと風邪ひいてしまうと思い声をかけた