復讐~いじめ~

「いや、覚えてないもなにも・・・・・」

「俺やんか!達樹!黒川達樹や!」

と、自分を指差しながら言った。

「え、達樹?・・・・・達樹ぃ!?!」

そう、彼は、私の幼なじみの黒川達樹。

「小学生の時、俺、大阪に転校したやんかー。いやぁ、久しぶりやなぁ。あ、これこれ」

と出してきたのは、左手に花束、右手に、ケーキが入った箱。

「麗華の友達も、入院してるって聞いたから、買ってきてん」

と、杏奈を見る。

「いやぁ、キミも可愛いなぁ。名前、何て言うん?」

「え、私?水戸杏奈」

「いやぁ、いい名前やなぁ!よろしくー!」