叔父さんからの電話だった。叔父さんとは滅多に電話しないし、電話しても俺から電話するから珍しすぎる。なんか嫌な予感するなー…
叔父さんの仕事場に呼び出された。叔父さんの仕事はよくわからない。自営業らしいんだが…とにかく行ってみる。

「叔父さーん!」
叔父さんは返事までに時間がかかる。はぁ…遅いな…
「おう!来たか!佑語!久しぶりだなぁ〜!」
「こんにちはー!で、どうしたの?」
「いやぁー…お前に頼むのはどうかと思うんだけどさ、女の子に感情を教えてやってくれないか?」

え…女の子…?感情を教える…?は…?
俺が戸惑っていると叔父さんは女の子を連れてきた。
そして、自己紹介を勝手にされていた。まだやるとも言ってないのに…
「こいつは佑語。光香(みっか)と同じ高校1年生だ。やんちゃ坊主だが、女の子には優しいからな!大丈夫だ!」
「えええ!?ちょ、待って叔父さん!どういうこと!?そもそも感情を教えるって??」
「あぁ…。この子は光香ちゃん。道で倒れていたんだ…親は事故で亡くなってしまってて俺が引き取ることにしたんだ。この子は何かのきっかけで感情というものがわからなくなってしまったんだ…
どうしてか聞いてもそれだけは答えてくれない。そこでこの子に感情を教えてあげたいんだが、叔父さんが教えるより同世代のほうがいいかなと思って…頼む!この子と一緒に住んで教えてあげてくれ!」
ええええ⁈一緒に⁈俺が⁈