電車に乗り込み、ドアが閉まる。



蒼太くんとの距離がどんどん開いていく。



それでも今は、
ちゃんと、不安になんてならない。



あたしがいちばん、
世界でいちばん、
蒼太くんを好きな自信があるんだ。



ギュって抱き締めて、
キスして。




───好きだよ花梨。




その言葉をそっと思い出して、あたしはひとりで赤くなりながら笑った。





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