「ひゃあぁぁぁかっこいいぃぃっ」



そう叫んでリビングのソファに倒れこむと、キッチンからお母さんの怒鳴り声。



「花梨!うるさいっ!」


ごめんなさい、なんて言う暇もなく既に手にはリモコン、さっきのシーンへ巻き戻し。




『3番、高崎。
今大会では8安打の絶好調を記録していますが…』


何回見てもドキドキする、
この瞬間。




『ピッチャー投げました、
ストレート、

高崎は…打ったーーーっ!』




「やっぱかっこいいーーーっっ」